「AI Career Tactician(占いサイト)」を自分の手で形にし、コントロールできるようになったことで、私の中に技術的な自信は少しつきました。しかし、運用を続ける中で、ある一つの根本的な疑問が浮かび上がってきたのです。
「占いは確かに面白い。でも、これって私自身や家族が『毎日』使いたいものだろうか?」
この1ヶ月、目まぐるしく変わるAIの世界に飛び込み、いくつもの理不尽な壁を徹夜で乗り越えてきました。この短くも濃密な「ワクワクした経験」を、忘れてしまう前に記録に残したい。そして、これからAIを使ってみたいと思う誰かの役に立ちたい。
何より、いつか子供たちが大きくなった時、 「40代のママが、あの時こんな無茶なチャレンジをしていたんだ。自分たちも、いくつになっても何にでも挑戦していいんだ」 と感じてほしい。
そんな強い思いが、私を単なる技術の実験から、本当に大切な人のための新しいサービス「TubeLingo(チューブリンゴ)」の開発へと突き動かしました。
原動力は「技術」から「家族への想い」へ
実は、当初のTubeLingoは今とは全く違う姿を想定していました。「YouTubeのスクリプト(字幕)を丸ごと読み込んで、一文ずつAIが翻訳・解説してくれる」という機能です。
ところが、ここでまた大きな壁にぶつかります。正規の方法では、YouTubeからスクリプトを取得するのが非常に困難であることが判明したのです。何日も何日も、気が遠くなるような時間を費やしてソースコードを書き直しましたが、結局その道は断念せざるを得ませんでした。
「また失敗か……」
肩を落とした時、ふと、自分が英語学習のためにいつも見ていた YouTubeのコメント欄 が目に留まりました。
「動画そのものより、そこに集まる『現地の人の生きた反応』を学べたら面白いんじゃないか?」
そこから一気に舵を切りました。実際に形にしてみると、これがスクリプト機能以上に素晴らしいものになったのです。 コメント欄には、教科書には載っていない本場のスラング、時には少し崩れた表現、そしてその文化特有の文脈が溢れています。それをAIが丁寧に解説してくれる。
「いつも思い通りにいくわけではない。でも、行き詰まった時こそ、もっと面白い道が見つかる」 開発を通じて得たこの教訓は、何物にも代えがたい価値あるものでした。
占いはたまに楽しむものですが、言語学習は「ポータル(入り口)」として毎日使えるものです。 「これなら、私が毎日使いたい。子供たちにも、おじいちゃん(私の父)にも、そして周りの友人たちにも自信を持って勧めることができる」
日本語を話す子供と、韓国語を話す父。 言葉の壁がある二人が、いつかお互いの国のYouTube動画を楽しみながら、この「チューブリンゴ」を通じて会話を弾ませる。そんな光景を想像すると、深夜のデバッグ作業も全く苦になりませんでした。
自分が本当に必要としているもの、そして大切な人に届けたいもの。 それをAIというパートナーと共に形にしていく。「AI占い」から「TubeLingo」への転換は、私にとって「技術の習得」から「想いの具現化」へとステージが変わった瞬間でもありました。
🍳 【今日のAI開発レシピ】
- 技術難易度: ⭐☆☆☆☆(壁にぶつかった時のマインドセット)
今回は、技術的な行き詰まりを「逆転の発想」で乗り越えるためのレシピです。
1. 「ピボット(方向転換)」とは?
開発において、最初に思い描いていた機能が技術的な壁などで実現不可能になった時、目的を変えずにアプローチの方向をガラッと変えることを指します。壁を無理やりよじ登るのではなく、「別の道を探す」という柔軟な戦略です。
2. どうやったの?
YouTubeの「字幕データ」を取得するプログラムがどうしても動かず、AI(Gemini)に何度質問しても解決策が見つかりませんでした。そこで私は、字幕に固執するのをやめました。
実際の行動: 「字幕が取れないなら、AIに『コメント欄』を読み込ませて解説させよう」と発想を転換し、Geminiに対するプロンプトを「字幕の翻訳をして」から「コメントのスラングや文脈を解説して」へと完全に書き換えました。
3. 読者の皆様へ
もしAIを使って何かを作ろうとして、「どうしてもエラーが消えない」「技術的に無理だと言われた」という壁にぶつかったら、一度深呼吸をしてみてください。「絶対にこの機能じゃないとダメか?」「別の見方をすれば、もっと面白いデータはないか?」とAIに相談(壁打ち)することで、当初の予定よりもさらに素晴らしいアイデアが生まれることがあります。
予告:終わらない挑戦。そして「次なるステージ」へ
「家族のために」「自分のために」。 確固たる目的を見つけたことで、深夜の孤独な開発は、苦痛から喜びに変わりました。AIはただの便利ツールではなく、私の想いを形にしてくれるかけがえのないパートナーになりました。
しかし、サービスが形になればなるほど、また新たな課題が見えてきます。「もっと使いやすくするには?」「大人の学習者と子供たちで機能を分けるには?」
次回、【第8話】進化し続けるTubeLingoと、AIと共に歩む未来。1ヶ月の挑戦の先に、私が手にした「本当の宝物」についてお話しします。お楽しみに!
YouTubeの「生の声」で学ぶ 📺
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